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脱走のダチョウ3羽すべて捕獲

20時間ぶりの再会に関係者ら胸なで下ろす

脱走のダチョウ3羽すべて捕獲

 19日、伊那市中の原にあるダチョウ処理施設「伊那オーストリッチファーム」から脱走したダチョウ3羽(雄1、雌2)は、20日午前9時05分までに、全羽を捕獲した。前日、日没で捜索をあきらめた関係者らは眠れない夜を過ごし、約20時間ぶりの再会に胸を・スホッと・スなで下ろした。
 雄1羽は南箕輪村南原、雌1羽は同市ますみヶ丘で、それぞれ午前7時30分ころ捕獲。残りの1羽は同市平沢で捕まえた。関係者によると、ますみヶ丘で捕まえたダチョウについては捕獲後、ショックで死亡。残りは処理施設へ戻された。
 捜索作業は午前6時30分から再開。地域住民から得た目撃情報などで、前日に姿を確認した場所を重点的に3班に分かれて捜索した。上伊那地方事務所農政課が指揮を取り、JA上伊那、市、伊那署などから約40人が参加した。
 伊那オーストリッチファームの宮下栄三社長は「交通事故など、なにも被害が出なくてよかった。皆さんの協力で捕獲できたことに頭の下げようがない」と感謝していた。
 19日午後2時30分ころ、出勤した宮下社長がカギのかかったダチョウ小屋の戸が開いているのを発見。伊那署は関係者などから事情を聞いたが「行為的に逃がしたとは思えない」としている。

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