特集・目指せ甲子園 辰野高校
泥臭く「ベスト4再び」
甲子園出場をかけた第87回全国高校野球選手権長野県大会が7月9日に幕を開ける。出場する上伊那8校を順次紹介する。
一昨年ベスト4まで上り詰めた。当時を経験する3年生、結果を受けて入部した2年生、いずれも「ベスト4再び」を目標に掲げ、練習に励んできた。「まだ力を100%発揮できていないだけで、チーム力は弱いはずがない」と池田監督も豪語する。
主戦・宮川は制球力が武器。さらに、継投の小林はカーブ、スライダー、シンカーなど多彩な球種を兼ね備える。練習の半数以上を守備に費やしているため、堅実な守りが持ち味。
戦力は春日、酒井、熊谷のクリーンアップの長打に期待がかかるが、なんといっても下位までどこからでも得点に結びつけられる「近年では最高の打線」だ。
しかし、追い込まれた場面での勝負強さに欠け、残塁の場面が目立った。春からは・ス一球練習・スに取り組み、選手一人ひとりのメンタル面の強化を図ってきた。本番でいかに発揮できるかが鍵をにぎる。
最近の練習試合では、佐久長聖に7窶・、丸子実業に6窶・、長野商業に6窶・、塩尻志学館に9窶・と白星を重ねてきている。
「理想の試合展開はない。選手たちは勝ち方にこだわると、自分たちの野球ができない。泥臭く勝ちにいく」
初戦は12日、田川と長野商業の勝者と対戦(午前10時、長野オリンピックスタジアム)。
◆熊谷竜司主将
ここ1カ月でチーム力が上がった。もう一回り成長して、大会までに一番良い状態にもっていきたい。基本に忠実に、くだらないミスをしなければ勝利を呼び込める。守備に重点を置くなかで、ワンチャンスをものにすることを念頭に、一つひとつ確実に勝っていきたい。