2月6日は初午 小澤家で五穀豊穣願う
江戸時代から続く伝統行事
6日は、農家などが1年の豊作を願う初午です。 伊那市山寺の小澤家では、江戸時代から続く伝統の神事「初午祭」が行われました。 伊那北高校の北側には、小澤家の稲荷社があります。 古くから米作りを行っている小澤家では、毎年欠かさず神事を行っていて、6日は3家族5人が集まりました。 初午は、2月の最初の午の日で、稲荷神社の総本山京都府の伏見稲荷の祭神が稲荷山に降り立った日とされています。 初午祭は、豊作を祈った農村の祭りが原型で、それに稲荷信仰が結びついたものと言われています。 小澤家の初午はいつから始まったかは定かでないということですが、江戸時代の文政4年1821年に社が建て替えられたことが記されています。 小澤家では、お神酒や米の他に「つつっこ」と呼ばれる供え物をします。 つつっこは、おこわを藁で包み、その上にお頭つきの魚を3匹乗せたものです。 小澤家では、現在も12ヘクタールの田んぼで米を作っているということで、今年1年の五穀豊穣を願っていました。 去年10月に父親が亡くなり、初めて中心となって祭りを行った長男の幸夫さんです。 伊藤光森神主は、「稲荷の神様は「稲がなる」で米の神様といわれています。今年1年のそれぞれの生業の豊作を祈りました」と話していました。