山村地域の活性化目指し シンポジウム
伊那市の地元地区や行政、大学などが連携して山村地域の活性化を図るためのシンポジウムが1日、伊那市高遠町の高遠さくらホテルで開かれました。 シンポジウムでは、南アルプスに生息する鹿や自然植物について研究している信州大学農学部の竹田謙一准教授が、「家畜を活用した遊休農地対策」について講演しました。 竹田准教授によりますと、県内の耕作放棄地は年々増えていて、平成22年で1万7千haが放棄地となっています。 耕作放棄したままだと景観の悪化にも繋がるため、竹田准教授は、家畜を放牧した対策方法を取り入れてみるのはどうかと話しました。 会場には、関係者や地元農家などおよそ90人が訪れました。 伊那市の高遠町藤沢は国の「山村活性化支援交付金」活用モデル地区に指定されていて、来年度から ●カラマツの間伐材から作ったバイオオイルの特産化 ●花イクジなどのきのこの特産化 ●家畜を利用した耕作放棄地解消による景観づくりの3つの事業を展開していくということです。