地域医療構想の実現に向けて 上伊那で初会合
「地域医療構想」の実現に向けて、上伊那地域の医療の現状や課題などについて話し合う上伊那医療圏地域医療構想調整会議が発足し7日、伊那市のいなっせで初会合が開かれました。 地域医療構想は、患者が必要とする医療体制を整えるため、団塊の世代が75歳以上となる平成37年の病床の必要量などを把握するものです。 上伊那は、人口10万人あたりの病床数が713床で、県の平均965床と比べ252床少なく、県内10圏域で最も少ないということです。 この日の会議には、上伊那地域の医療や福祉関係者など26人が出席しました。 会議では意見交換が行われ、委員からは「市街地から外れた医療体制の整っていない地域は、医者の回診を望んでいる声が多い」「他の地域へ患者が行かなくても済むように常勤の医師の体制を整えることが必要だ」といった意見がありました。 県では、上伊那を含めた10圏域の意見をまとめ、平成28年度中に「地域医療構想」を策定する計画です。