中村不折生誕150年記念 特別展
明治から昭和にかけて活躍した書家で画家の中村不折の生誕150年を記念した特別展「己を広げ 己を高め」が、伊那市高遠町の歴史博物館で始まりました。 中村不折は、明治から昭和にかけて書や西洋画で活躍し、幼少期を高遠町で過ごしました。 今年の8月で不折が生誕150年を迎えることから、伊那市では様々なイベントを予定していて、今回の特別展はそのうちの1つです。 この日は、関係者15人が出席し、テープカットが行われました。 会場では、不折の生い立ちを4つのテーマごとに分け、書や掛軸などおよそ70点を展示しています。 こちらは、初公開の絵はがきです。 不折がパリに留学していた時に、母の実家のいとこに宛てて書いたものだということです。
また、こちらは、中国の六朝(りくちょう)時代の書を真似て書いた「龍眠帖(りゅうみんちょう)」です。 独特な書体や文字の配置から、不折の代表作とされています。 歴史博物館の笠原千俊館長は「地域の人と関わりながら自分を高めていった不折を多くの人に感じてもらいたい」と話していました。 中村不折生誕150年特別展は、6月19日まで、高遠町歴史博物館で開かれています。