子どもを性被害から守るための条例骨子案について意見交換
県政タウンミーティング
県の子どもを性被害から守るための条例骨子案について知事が県民と意見を交わす県政タウンミーティングが10日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。 子どもを性被害から守るための条例骨子案では18歳未満の子どもを脅迫し欺き、困惑させることによる性行為または、わいせつな行為について罰則を科す規定が盛り込まれています。 全国で唯一条例がない長野県はインターネットの普及により子どもが性被害にあうケースが増えるなど社会環境が変化しているとしてその制定を目指しています。 県政タウンミーティングは条例制定について賛否が分かれていることから広く県民の意見を聞こうと開かれたものです。 会場にはおよそ60人が集まり出席者からは「泣き寝入りしている被害者は多い。条例を制定するべき」「子どもの性被害をもっと理解してから議論を進めたほうがよい」などの意見が出されていました。 阿部守一知事は条例制定は必要だとしたうえで「条例が出来てそれだけでよいという話ではない。県民の思いを共有し皆で取り組んでいくことが重要だ。」と述べました。 条例骨子案では罰則として2年以下の懲役または100万円以下の罰金を科すなどとし子どもを性被害から守るための施策を総合的に進めるとしています。