中尾歌舞伎春季定期公演
山里に笑い響く
伊那市長谷の伝統芸能「中尾歌舞伎」の春季定期公演が29日中尾座で行われました。会場は満席で、名場面ではおひねりが飛んでいました。 今回の演目は「人情噺 文七元結」です。 江戸時代の義理と人情を描いたコミカルな芝居です。 ばくち好きの男・長兵衛の娘・お久が、父の借金を返すために自ら吉原に身売りしました。 長兵衛は吉原からの帰り、身なげをしようとしている文七に出あい、そのお金を渡してしまいます。 中尾歌舞伎は江戸時代に旅芸人が神社で演じたのが起源とされています。 しかし、太平洋戦争で一旦は途絶えましたが昭和61年に地域の若者が中心となって復活させました。 芝居の最後は、長兵衛に命を救われた文七が長兵衛の家を訪れ、お久を嫁に貰う事となり、ハッピーエンドで幕を閉じます。 春季定期公演の模様は、伊那ケーブルテレビ(121チャンネル)で5月3日午後2時、5日午後3時から放送します。