美篶小学校資料館運営員会が文化財保護功労者表彰
伊那市の美篶小学校資料館の管理運営や保全活動を行っている運営委員会は、長野県文化財保護協会が表彰する文化財保護功労者に選ばれました。 20日は、美篶小学校資料館運営委員会の松下始委員長らが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞の報告をしました。 今回は、南信地域で唯一の受賞となりました。 美篶小学校資料館は、昭和41年に旧美篶中学校の校舎1棟を活用して設立されました。 当時は建物の取り壊しも検討されましたが、地域住民の「残したい」という強い思いが形になり、資料館として残すことが決まりました。 館内には、地域住民から寄せられた昔の農具や生活用品があり、資料館設立当時は500点程ありましたが、現在はその倍以上になるということです。 運営委員会は、資料館の管理運営や保全活動を目的に、平成10年に設立しました。 委員は12人で、学校の授業の一環で児童に展示品の説明をしたり、開校記念行事で催しを開いています。 白鳥市長は「昔の生活には無駄がなく全て今の生活に繋がっている。こういった活動を大事にしている地域を伊那市でも残していきたい」と話していました。