モダン建築の魅力を語る
伊那市創造館の開館6周年を記念した、「建築フォーラム・信州のモダン建築を語ろう」が21日開かれました。 フォーラムでは、創造館の捧剛太館長と上田市の戦前文化愛好家の山崎良枝さん、横浜市の近代建築史研究者の古田智久さんが、県内のモダン建築の魅力について話をしました。 昭和2年竣工の、上田城跡公園内にある二の丸橋の柱です。 この模様について山崎さんは、「二つの丸が“にのまる”、その下の模様がカタカナの“ハシ”を表していて、当時の遊び心がうかがえます」と話していました。 また昭和3年竣工の諏訪市の片倉館には、シロクマに見えるオブジェがあると紹介していました。 古田さんは、「新国立競技場問題など、現在は建築が普通の人の感覚から離れてしまっている。モダン建築は、だれが見ても美しいと感じるものや親しみやすいものばかりで、共感できるのではないか」と話していました。 フォーラムは、創造館開館6周年記念として開かれました。 建物に関する歌も披露され、訪れた人たちは楽しみながら理解を深めていました。