気管挿管実習修了
3カ月で規定の30症例の気管挿管実習を終えた伊南行政組合消防本部北消防署の救急救命士森谷秀光さん(29)=飯島町田切=は26日、実習修了の認定証を駒ケ根市の昭和伊南総合病院で授与された=写真。森谷さんは「手術を受ける不安を抑えて実習に協力してくれた患者さんたちの気持ちに応えられるよう、現場で地域の人を救うために頑張りたい」と決意を述べた。認定を受けたのは同組合本部で3人目。
修了証を手渡した同病院の千葉茂俊院長は「高齢化が進む中、地域医療は医師や看護師だけでなく、地域の皆でやらなければならない時代になったが、気管挿管は大変難しい技術。身に付けたことを今後ぜひ役立てて」と期待を述べた。
気管挿管は心肺停止などに陥った患者に対し、口からチューブを挿し込んで呼吸を確保する処置。従来医師が行うこととされていたが、04年7月の法改正により、救急救命士による処置が可能となった。