北沢峠に休憩所 開所式
夏山シーズンを前に、登山者の休憩所が南アルプスの北沢峠に作られ、開所式が14日行われました。 休憩所は、安全登山に向けた普及啓発の拠点にしようと環境省が北沢峠の山梨県側と長野県側の2か所に整備したものです。 14日は、伊那市や国の関係者など20人が出席し、テープカットで完成を祝いました。 建物は木造平屋建て、延床面積は51㎡となっています。 およそ40人が腰かけられるベンチが設置されている他、登山情報を見る掲示板も設置されています。 この他、山岳写真家の津野祐次さんが南アルプスの四季を映した写真も展示されています。 2か所の総事業費はおよそ3800万円となっています。 休憩所がつくられたことにより、悪天候でも安心できる環境となりました。 施設の管理は、伊那市が行うことになっています。 利用出来るのは、バスの運行時間のみとなっていて、伊那市では「自然を楽しむ人たちに快適に利用していただきたいです」と話していました。 北沢峠周辺では、高山植物のクリン草が咲き始めています。 伊那市営南アルプス林道バスは、あすから北沢峠までの全線が運行開始となります。