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中川村村議会議員選挙

定数問題再燃か

 8月23日に任期満了を迎える中川村議会議員選挙は7月末か8月上旬に実施されるが、議員定数問題が再燃、現行16から4減の12で執行されるか微妙だ。年末年始の地区の集まりの中で、候補者の人選を含めて、定数問題が論議を呼びそうだ。
 同村議会は昨年9月定例会で議員定数を現行の「16」から「12」にする条例改正が賛成9、反対6で可決。
 審議に先立ち、議員定数問題特別委員会が7月、実施した住民意向調査では10人以下は65・37%を占めた。しかし、同委員会は地方自治法の議員定数や議員責務などを挙げて「12」が最良と報告、本会議では最多の「10」を主張する議員から修正案も出されたが、否決された。
 議決直後、住民からは「10人になると思っていたのに、なぜ」「なんのためのアンケートだったのか」などの不満や不信の声が上がったが、沈静化した。しかし、昨年12月ころ、住民の反発が表面化、1月中にも議員OBや有識者が中心になり、アンケート結果を実現するための組織を立ち上げ、再審議を求める署名活動を展開する計画。アンケート最多の「10」を主張した6議員も同調する考え。
 ある議員ОBは「議員は数よりも質が問題。人口5千人規模の村では10人といわず8人でも、チェック機能は果たせる。民意を無視し、このまま定数12で選挙が執行されるようでは、中川村に未来はない」と断じた。
 また、ある村民は「村が発展するなら、議員は12人でもいい。しかし、議会は最多の10人でなく、12人に決めたことの理由が釈然としない」と議員の説明不足を指摘する。
 議員定数問題はどうなる?。意向調査結果の尊重を求める住民有志らが多くの村民の支持を得、議会の再審議を経て、定数10を実現できるか。定数論議が立候補予定者の個々の選挙にどう影響するか、目が離せない。

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