建物破壊し震災救出訓練
広域消防と県警が合同訓練
使われなくなった建物を活用し、震災で家屋が倒壊したとの想定で実際に建物を破壊して救助する訓練が、28日伊那市内で行われました。 訓練は、上伊那広域消防本部救助隊と、長野県警察本部の合同で行われ、消防から28人、警察から30人が参加しました。 2階に穴をあけ、1階にいる要救助者を救出する訓練を行いました。 時間の短縮のためと、タンカが通れる幅を確保するため、90センチの三角形の穴を、ドリルやハンマー、カッターなどを使ってあけていきます。 閉鎖が決まり解体する予定の女性プラザ伊那を伊那市が提供し、訓練が実現しました。 地震で家屋が倒壊し、上からしか侵入できないとの想定で訓練が行われました。 女性プラザ伊那は鉄筋コンクリートで、隊員らは安全を確認しながら梯子やロープを使って要救助者に見立てた人形を救助していました。 長野県警察本部では、今年に入ってから、安曇野市や長野市などで、このような破壊を伴う訓練を行っています。 上伊那広域消防では今回が初めてだということです。 上伊那広域消防本部と長野県警察本部では、ともに連携を深め、今後にいかしていきたいとしています。