中村不折生誕150周年記念 講演会
伊那谷にゆかりのある書家で洋画家の中村不折の生誕150周年を記念した講演会が4日、伊那市のいなっせで開かれました。 近代文学研究家の堀井正子さんが「不折、そして子規と漱石」と題して講演しました。 講演会では、堀井さんが、中村不折と正岡子規の手紙のやりとりに焦点をあてて話をしました。 不折は、挿絵の担当をしていた日本新聞社で子規と出会い、以後生涯の友となります。 2人は手紙を何度か送りあっていて、堀井さんはその中の1つを紹介しました。 不折は夏目漱石の友人でもあり、漱石が小説家として世に出た「吾輩は猫である」の挿絵を描いています。 中村不折は、幼少期を伊那市高遠町で過ごした伊那谷にゆかりのある書家で洋画家です。 今年は不折が誕生してから150周年を迎えることから様々なイベントが行われています。 会場にはおよそ200人が訪れ、堀井さんの話に耳を傾けていました。