氾濫発生を前提に水防災意識再構築へ会議
洪水による氾濫が発生することを前提に社会としてこれに備えるための取り組みについて検討する会議が、3日、伊那市役所で開かれました。 会議は、国土交通省天竜川上流河川事務所が開き、管内の市町村や警察・消防の関係者が出席しました。 去年9月に鬼怒川が氾濫したことを受けて、洪水で氾濫が発生することを前提に社会としてこれに備える水防災意識社会の再構築ビジョンを国が定めました。 これに伴い、天竜川の水防についても検討が行われています。 各機関が連携し水防災イベントや学習会を開くことや早期避難につなげる工夫・アプリの開発を行うことなどの取り組みを行うとしています。 また、天竜川上流河川事務所は、100年に1度の大雨を想定した洪水浸水想定区域図を示していますが、現在、1000年に1度の大規模降雨を想定した洪水浸水想定区域図・氾濫シミュレーションを作成していて、年内に公表するとしています。 市町村長からは、「天竜川のどこが決壊すれば自宅が危険なのか、住民にわかりやすく伝える工夫が必要だ」などの意見が出されていました。