コーラスフェスティバル 180人が被災地の歌を合唱
箕輪町の唐沢史比古さんが合唱曲に
上伊那の合唱団体が出演するコーラスフェスティバルが、11日、伊那市のいなっせで開かれ、宮城県の民謡を基につくられた歌を出演者全員で歌いました。 民謡「斎太郎節」は、宮城県の松島湾一帯に伝わる大漁祝い唄です。 作詞・作曲や音楽指導を行う箕輪町の唐沢史比古こさんが、構成・作曲して合唱曲にしました。 コーラスフェスティバルには、市内の中学、高校の合唱部7団体と、上伊那の合唱愛好者でつくるアルプス男声合唱団の合わせて8団体が出演しました。 斎太郎節は、コンサートを締めくくる合同演奏曲として歌われ、唐沢さんの指揮に合わせて総勢180人が迫力ある歌声を披露しました。 斎太郎節を作曲した唐沢さんは、東日本大震災の映像を目の当たりにして、「遠くにいても何か自分にできることはないか」と思い、被災地の民謡を基に曲を作りました。 斎太郎節は、震災の1か月後に完成した曲です。 今年7月末には、自身が指揮者を務める駒ヶ根市の合唱団と一緒に被災地に出向き、ボランティアコンサートを開くなど、継続的な活動を行っています。 コーラスフェスティバルを主催したNPO法人クラシックワールドでは、「合同での練習は公演前の1時間半ほどしかできなかったが、息の合った素晴らしい歌声が会場に響いた」と話していました。