伊那養護学校開校50周年記念式典
昭和41年に開校した伊那養護学校の50周年記念式典が、きょう伊那市の伊那文化会館で開かれました。 伊那養護学校の寄宿生による太鼓チーム「舎子(しゃっこ)太鼓」による演奏で式典が幕開けしました。 式典は、小中学部と高等部の児童生徒や、卒業生、保護者など関係者が参加して行われました。 高等部生徒会長の片倉 千寛さんが会場に呼びかけ式典開始のカウントダウンをしました。 伊那養護学校は昭和41年4月1日に小中学部が、昭和54年に、高等部が開校しました。 平成20年には駒ヶ根市の中沢小学校に小学部の分教室が、平成22年には、駒ヶ根市立東中学校に中学部の分教室が、平成24年には上伊那農業高校に分教室が開設されました。 現在は、小中高等部合わせて232人が在校し、職員は151人います。 伊藤 潤校長は、「障害者本人のスキル・技能改善を進めてきた時代から、人々の様々なあり方を相互に認め合うことが求められる社会へと変わってきた。学校は地域の理解・支援に支えられて子どもたちの笑顔に満ちている」と挨拶しました。 式典では、高等部の生徒が中に入った学校のイメージキャラクターもステージに上がり、参加者全員で校歌を歌いました。
武田清志郎さんまばたきで演奏参加
また式典の後には、ステージ発表が行われました。 そのうち、学校に通うのは難しいため、自宅に教諭が訪問している伊那市荒井の武田清志郎さん17歳が出演しました。 清志郎さんは、1歳の頃の事故で重度の障害を負い、体を動かすのは難しく、瞬きでコミュニケーションを行っています。 瞬きをセンサーが察知し、ドラムをたたくシステムを取り入れ、バンド演奏を行いました。 本番、清志郎さんは眠ってしまっていたため、練習の時の音源が使われました。 バンドの名前は武田清志郎バンドから、TKBと名付けられました。 担当教諭、医療、福祉、行政のスタッフがギターやベース、キーボードなどを担当しました。 両親がロックミュージシャンの忌野清志郎さんのファンなことから名付けられた清志郎さんは歌が好きで、サポートしているスタッフが、一緒にステージに立ちたいと練習してきました。 清志郎さんのバンドTKBは、ステージ発表のトリを務めました。 全ての発表が終了し、幕がおろされるとバンドのメンバーも加わり万歳が行われました。