西駒山荘ヘリで荷下げ
伊那市観光㈱が運営する山小屋、中央アルプスの西駒山荘の今シーズンの営業が終了し荷下げが18日、行われました。 西駒山荘は中央アルプス将其頭山直下の標高2730mにあります。 荷下げはヘリコプターを使って行われ、山荘から鳩吹公園の間を6往復し営業中に出たゴミや発電機などを下しました。 今シーズンは、7月9日から 10月10日までの3か月間営業し利用者数は1100人で、2年連続1000人を超えました。 西駒山荘は冬の間、避難小屋として建物の一部を開放しておくということです。
唐木好春さん「素晴らしい山荘に」
また18日は、伊那市荒井内の萱の唐木好春さんがヘリコプターの中から、新しくなった西駒山荘を見ました。 唐木さんは現在85歳で、昭和24年に前の西駒山荘宿泊棟の建設に携わりました。 平成26年に新しく建て替えられた山小屋を見るのは初めてです。 西駒山荘は大正2年の中箕輪尋常高等小学校の駒ヶ岳遭難を機に、二度と同じような事故が繰り返されるこのとないように伊那市の内の萱と天狗の集落の人たちが建設しました。 建設の中心となったのが唐木さんの祖父、唐木金弥さんです。 遭難事故の翌年から資金の調達をはじめ大正4年に山荘を完成させました。 西駒山荘に現在も残る石室はこの時に建てられたもので今年、国の登録有形文化財に指定されました。 唐木さんは、およそ3分間上空から山荘を見ました。