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はら美術で柴田久慶さんが個展

はら美術で柴田久慶さんが個展

 人物画を通じて自らの思いを描く駒ヶ根市の洋画家・柴田久慶さん(60)の個展が9日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。暖色系の色彩で描きこまれた独特な人物画や風景画など約50点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
 柴田さんは国画会や県展などで数多くの賞を受賞し、県展審査員なども勤めてきた。はら美術での個展は初めて。
 見る角度やポーズによって、さまざまな表現を可能とする人物画の魅力にひかれ、被写体を通して心の内を表現することに挑んできた。昨年の国画会に出展した作品「MAN」は、近年の世情不安を描写。戦争を繰り返し、弱い者がみじめな思いをする社会をつくり上げた人間の愚かさを表現し、そうした醜い部分は、誰の中にも存在することを訴えかけている。
 柴田さんは「絵画を始めて40年近くになるが、やっと絵の具の良さが分かってきた。微妙なタッチを楽しんでほしい」と話していた。
 入場無料。9日まで。

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