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2611/(火)

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信州の名工 田中英臣さん

信州の名工 田中英臣さん

「今年で職人生活50年余りやってきて、それが(賞として)いただけたのかなぁと」 左官工の田中英臣さん73歳。 南箕輪中学校を卒業後、昭和34年に上京して知り合いの左官工の元で8年間修行しました。 昭和42年に南箕輪村に戻り、4年間地元で経験を重ね、昭和46年4月に現在の田中左官工業所を始めました。 現在は、次男の紀久さんをはじめ4人の職人と一緒に仕事をしています。 田中さんは、一般住宅の他、上伊那の学校や保育園、病院、寺、など幅広く携わっています。

信州の名工 田中英臣さん

南箕輪村に今年1月に竣工したKOA㈱のWest Wingの内部の壁も、田中さんが仕上げました。

信州の名工 田中英臣さん

仕事をするときは、指先に集中してむらがなく平に仕上げるよう心がけているということです。 「力を入れすぎないように。こてを持って力を入れちゃうと凸凹になったりする。 軽くサーッと。力を抜いて押さえるのがコツ」 「昔は大きいこてを使っていたんだけど、50年使うと小さくなっちゃって。 思い出の1つのこて。宝物です。これを見れば一緒にやってきたんだなぁと。こいつと一緒にやったかと」 今後は、若い世代の人にも左官に興味を持ってもらえるよう魅力を伝えていきたいと話します。 「今の高校生の皆さんとか、壁塗りは本当に楽しいのでぜひこの道に入ってきてほしいと思っています。できれば80歳まで仕事を続けていきたい」

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