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秋の褒章 伊藤君人さん

表具師 伊藤盛輪堂社長

秋の褒章 伊藤君人さん
秋の褒章 伊藤君人さん

秋の褒章が2日発表され伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受章しました。 2日は伊那市御園の表具師で有限会社伊藤盛輪堂の伊藤君人さんの喜びの声です。 「私が仕事なり社会に貢献してきたのかなというとちょっと恥ずかしいくらいで身にあまる受章だと感じています。」 伊藤盛輪堂は創業からおよそ100年続いていて伊藤さんは3代目です。 中学を卒業し定時制高校に通いながら家業を手伝うようになり、この道に入って50年以上となります。 「仕事は50年を過ぎているが納得いく仕事は本当に数えるほどしかない。同じように和紙を使って同じ糊を使ってもあがりがうまくいかなかったりまだまだ仕事は深いので勉強することばかり。」 伊藤さんは表具の仕事について絵や書をひきたてることが役割りだと話します。 「われわれの仕事は本紙といって書なり絵なりを引き立てる役。表具といって 掛け軸があって、ぐるわ(周り)に緞子(織物)をつけるわけですけれどその緞子が目立ってはいけない。表具が勝ってはいけない。あくまでも引き立て役。黒子のような役割ということでそこには気を使います。」 伊藤さんは古くから家に伝わる掛け軸や屏風などを大切にしてもらいたいと話します。 「先祖の持っていたものがあったり破れたりシミだらけになったもの、自分の家にあったものを自分の代で消滅してしまうのではなく、これは家に古くからあったものだから少しここで手を入れて直してまた次の世代に残そうというような気持ちを持ってもらいたいです。」

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