伊那市子育てシンポジウム
子育てについて考えるシンポジウムが5日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 シンポジウムは伊那市合併10周年記念事業として開かれたもので、保育士の発表や講演が行われました。 伊那市では、保育の質の向上を目的に、新伊那市が誕生した平成18年に市内の保育士が中心となり「保育プロジェクト委員会」が発足しました。 委員会では、保育内容についての研究や各園での取り組みを発表するなどの活動を続けてきました。 今日のシンポジウムでは、美篶保育園の山岸恭子さんが、伊那市の保育の取り組みについて発表しました。 山岸さんは「思うように保育ができない時は職員で集まり話し合うことで解決方法が見えた。それを繰り返すことで子どもの満足感や達成感を感じるようになった」と発表しました。 その後、大阪教育大学教育学部の小崎恭弘准教授が「子どもたちの求める、人、場所、もの」と題して講演しました。 小崎さんは「保育士は“専門性のあるパワー”を持っていて、保護者を褒めたり子どもの力を引き出したりうまく使えば何倍も効果を発揮する」と話しました。 シンポジウムには県内外からおよそ200人が集まり、話に耳を傾けていました。