秋の叙勲 信大名誉教授 柴田久夫さん
瑞宝中綬章 受章
秋の叙勲が発表され伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受章しました。 7日は、信州大学名誉教授で南箕輪村の柴田久夫さんの喜びの声です。 「私には縁のない話だと思っていた。研究所時代の仲間や家族のおかげです」 瑞宝中綬章を受章した南箕輪村南原の柴田久夫さん79歳。 富山県出身の柴田さんは、富山大学薬学部を卒業後、京都大学農学部の博士課程を修了。 京都大学で助手を務めたのち、知り合いの教授が信州大学農学部にいたことが縁で32歳の時に南箕輪村に移り住みました。 信大農学部では、自然界に自生する植物から抽出した成分を分析する研究をしてきました。 キノコの研究では、抗菌作用がある成分をみつけています。 「こういうものが見つかった時は、本当にうれしかった。これが実際にどれほど役にたつかは他の人に任せるしかないが、基本的なことをやれたということはうれしい」 南箕輪村は、自身の研究に適した場所だったと話します。 「資料を調達するには、非常に恵まれていていいところだった」 1度取り組んだことは自分が納得するまで続けてきたことが成果に繋がったと振り返ります。 「始めたらとことん自分が納得いくまでやるということ。いわゆるコツコツと焦らずにやってきたということだと思うが、自分の好きなことをずっとやってこられて本当に幸せ」 秋の叙勲。8日は旭日双光章を綬章した伊那市の元上伊那歯科医師会会長橋場正尚さんの喜びの声をお伝えします。