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県内企業の倒産整理状況まとまる

上伊那の大型倒産は2件

 東京商工リサーチ・松本支店は、05年の県内企業倒産整理状況をまとめた。上伊那の大型倒産(負債総額5億円以上)は2件だった。
 大型倒産したのは、伊那市の製材・木材販売「信州林産」(負債総額9億1千万円)、駒ケ根市のホームセンター「マルタ」(5億9千万円)。
 12月分では、中川村片桐の管工事「たかはし設備工業」が販売不振、業績低迷のため倒産した。負債総額は6千万円。
 年間(27日現在)の市郡別倒産データによると、伊那市4件・負債総額15億1500万円(前年比1件増・2億1500万円増)、駒ケ根市2件・6億5千万円(1件減・4億9千万円増)、上伊那郡2件・7500万円(7件減・47億6800万円減)だった。
 県内の件数(負債総額1千万円以上)は147件、負債総額658億9200万円。大型倒産が相次いだ前年1001億7400万円に比べ、大幅に減少した。各企業が不況慣れで先行き需要低迷を意識した手堅い経営振りを見せた、一般消費にわずかながら回復の兆しが見え始めたことなどが影響したとみられる。しかし、技術力など優位性のない中小企業は価格競争が激化し、景気回復を実感する声は聞かれない。
 地区別でみると、南信はほぼ横ばい。業態別では建設業が57件で、全体の38%を占め、製造業、小売業、サービス業などと続いた。原因は販売不振が6割以上。30年以上の企業の倒産が目立った。

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