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かんてんぱぱ・森のドライアート展

かんてんぱぱ・森のドライアート展

 伊那市西春近のかんてんぱぱホールは15日まで、駒ヶ根市在住のクラフト作家・市山泰子さん(51)による「森のドライアート」展と、『かんてんぱぱガーデンに咲く四季折々の花』を出版した植物細密画家・野村陽子さん(52)=山梨県=の細密画展を開いている。植物の異なる側面を楽しめる2つの展示会が、訪れた人たちの目を楽しませている。
 園芸種にはない魅力を持つ山の素材の色彩や形にひかれ、リースやオブジェ製作を手がけるようになった市山さん。今回はコケ類、樹皮、木の葉、つるなど、野山にある素材を中心にした作品を多く並べた。
 乾燥した青葉だけでなく、枯葉も素材として使った作品も多いが、枯葉が青葉の緑をより鮮やかに見せる一方、青葉は枯葉の温かみを感じさせ、それぞれが作品を引き立て合っている。
 市山さんは「あまり人が目に留めないなにげない素材の良さを知ってほしい」と話していた。

かんてんぱぱ・野村陽子細密画展

かんてんぱぱ・森のドライアート展

野村さんの細密画展は、昨年伊那食品工業から刊行した絵葉書画集『かんてんぱぱガーデンに咲く四季折々の花』のピエゾグラフ(編集画像)を中心とした50点を展示。
 昨年秋に開催した個展で展示していない作品も多い。展示作品には、野村さんが一枚一枚にコメントを添えており、本のページをめくるような感覚で楽しめる。
 細部まで描きこまれた美しい四季の草花が、寒さを忘れさせる。
 野村さんは「外は花のない季節だが、ここで春を感じてもらえれば」と話していた。
 どちらの展示会も15日まで。入場無料。

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