伊那谷の冬の風物詩 ザザムシ漁解禁
伊那谷の冬の風物詩「ザザムシ漁」が1日解禁となりました。小雨が降る天候でしたが、初日から漁をする人の姿が見られました。 ザザムシ漁を行っているのは伊那市中央の中村昭彦(なかむらあきひこ)さんです。ザザムシとは、トビゲラやヘビトンボなどの水生昆虫の総称で、佃煮にして味わう伊那谷ならではの食文化です。漁には虫踏み許可証が必要です。 石に住んでいる虫が、川底をかき回すと浮かび上がり、四手網と呼ばれる網の中に入っていきます。 中村さんは、現在72歳で、35年ほど前に親戚に誘われて、漁を始めました。 始めた当時は、60~70人が、天竜川で漁をしていたということです。 天竜川漁協によると、今日までに許可証を取得したのは、10人です。 漁協では、「9月に台風があって心配していたが、まずまずの収量が期待できるのではないか」としています。