若宮団地 建て替え前提で調査へ
伊那市の白鳥孝市長は、市営住宅の若宮団地について、老朽化が進んでおり、建て替えを前提に調査を進めたいとの考えを示しました。 これは、8日開かれた市議会一般質問の中で、議員の質問に答えたものです。 若宮団地は、最も古い建物で昭和43年に建設され、老朽化が進んでいます。 修繕が必要となり、入居の募集を停止している建物もあります。 団地には226室あり、そのうち177世帯が暮らしています。 伊那市によると、そのうち、57世帯32%が、一人暮らしの高齢者だということです。 白鳥市長は、「国道153号伊那バイパスが整備されることも考えると、住環境が変わり、今後、若者、子育て世帯の需要も増えることが考えられる。建て替えを前提に、基本調査を進めたい」との考えを示しました。
新山保育園「改築が必要だ」
また、新山保育園の整備についての質問に対して「改築が必要な施設だ」とし、建て替えを進める考えを示しました。 新山保育園は、昭和38年に建設され、建設後53年たちます。耐震化ができておらず、老朽化が進んでいます。 少子化で、定員40人の半分を満たすことができず、平成21年から25年まで休園となりましたが地元の存続の活動で、平成26年に再開しています。 白鳥市長は、当面は、定員の半分以上の園児数が見込めるとととともに、人口減少に歯止めをかける地域を後押しする意味でも、改築が必要な施設だとの考えを示しました。 なお、新山小学校でもランチルームや学童クラブなどの建設計画があり、地元と相談しながら、保育園の建設場所についても検討していくとしています。 新山保育園の細井 道浩保護者会長は、「建て替えの要望は新山全体の希望として以前から出されていたので、実現すれば本当にありがたい。」と話していました。