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箕輪進修高校で満蒙開拓学ぶ

箕輪進修高校で満蒙開拓学ぶ

 箕輪町の箕輪進修高校の生徒は、15日、満蒙開拓平和記念館の副館長から話を聞き、戦争の歴史について学びました。  講師には、下伊那郡阿智村にある満蒙開拓平和記念館副館長の寺沢(てらさわ) 秀文(ひでふみ)さんを招きました。  寺沢さんは、自身の両親が満蒙開拓で旧満州にわたりました。 終戦で引き上げの際、寺沢さんの兄は、1歳で、栄養失調のため亡くなったということです。  日本からは27万人が農業移民として満州にわたり、全国の中でも長野県が最も多い3万3千人を送り込んでいます。  寺沢さんは、「満蒙開拓は、日本の侵略による植民地的支配で現地の人々から家や土地を奪った。」と話しました。  そして、戦後帰国して国内を開拓した人の、「帰国後本当の開拓の苦労をして、農地や家を奪われた中国人の悔しさ、悲しさが改めて分かった。あれは日本の間違いだった」との言葉を紹介しました。  寺沢さんは、「今、日本は平和だが、時が変わればこの少年たちが君たちであってもおかしくない。私は二度と歴史が繰り返されることがないよう活動しています」と話していました。  この講座は、長野県が進める「信州学」の一環で、人権と平和について学ぼうと開かれました。

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