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信濃錦で仕込み体験会

日本酒を米から造ってみよう

信濃錦で仕込み体験会

 伊那市の醸造会社、「信濃錦」宮島酒店(宮島宏一郎社長)で8日、日本酒の仕込み体験会があった。市内の正藤酒店、井田屋酒店をはじめ県内各地、愛知・岐阜・京都など他府県からも合計12軒の酒販店が参加。一般市民も加わり総勢30人近くが、もうもうと上がる湯気の中で、こうじをいじったり、蒸米を運ぶなど酒蔵の仕事を体験した。
 同社では毎年立春の2月4日に、酒販店や料飲店・一般消費者が、新酒を搾り、瓶詰めして、その日の内に味わう「立春朝搾り」の取組みを行っている。今回仕込んだ酒は、この時に搾る酒。契約を結ぶ飯島町の農家が栽培した無農薬の酒米「美山錦」を使い、自分たちが搾る酒を、自分たちで仕込んだ。
 参加者の多くは、05年の田植えや草取り、稲刈りにも参加しており、米づくりからはじめて酒づくりの全工程を体験することになる。
 開催を知り夫婦で飛び入りで参加した伊那市西町の登内英雄さんは「仕込む米にこんなに味があるのかと驚ろいた」、奥さんの元子さんは「こうじはかめばかむほど甘味がでてくるのでビックリした」と白衣姿で話した。
 田植えから参加しているという京都府の酒販店店主は「米づくりから加わっているので、愛着が沸くし、お客さんに説明する時も力が込められる」と語った。
 立春の朝には720mlビン3000本の新酒になる。正藤酒店・井田屋酒店で注文を受付けている。

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