古地図をもとに高遠城の武家屋敷跡発掘
武士の生活知る手がかりに
伊那市教育委員会は高遠城とその周辺の古い地図をもとに発掘調査を実施しました。 その結果、江戸時代後期のものとみられる武家屋敷跡が見つかり関係者は当時の武士の生活を知る手がかりになればと期待を寄せています。 調査は去年12月中頃から始まり13日は伊那市教育委員会などが発掘作業にあたっていました。 発掘調査により見つかった武家屋敷跡は広さおよそ10平方メートルです。 場所は高遠城址公園南ゲート近くで伊那市創造館の学芸員、濱慎一さんと伊那市教育委員会文化財係の大澤佳寿子さんが中心となって調査を進めています。 高遠城とその周辺の古い地図をもとに発掘を行い武家屋敷跡が見つかったことからその信ぴょう性が高まったとしています。 武家屋敷跡からは石臼や陶器また高遠焼きによる土管の一部などが出土しているほか土間の跡なども見つかっています。 ここには金子忠太夫という名前の武士が住んでいたとされていて比較的狭いことなどから今の官舎のような建物だったのではないかと推測されています。 伊那市教育委員会では当時の高遠城の武士の生活を知るうえで貴重な資料になるとして調査を進めていくとしています。