西箕輪に400年伝わる「羽広の獅子舞」仲仙寺に奉納
雄獅子と雌獅子が舞い合わせ
伊那市西箕輪羽広に400年伝わる小正月の伝統行事「羽広の獅子舞」が15日、仲仙寺に奉納されました。 口を開け静粛に舞う雌獅子と、口を閉じ勇壮に舞う雄獅子、羽広の獅子舞は、この2頭が同時に舞い合わせます。 午前7時、仲仙寺の本堂で、羽広の住民で作る保存会のメンバーが舞を披露しました。 衣の下で両手を広げゆっくりと舞う肇国の舞いや、悪魔を切り払う剣の舞など5つの舞で構成されています。 400年の歴史がある羽広の獅子舞は五穀豊穣や家内安全を祈るもので、毎年、小正月の1月15日に一番近い日曜日に仲仙寺に舞いを奉納しています。 雪の降る中、仲仙寺本堂には大勢の人が訪れ、しきりにシャッターを切っていました。 舞手は男性のみで、仲仙寺の奉納で獅子頭を担当するのは一生に一度とされています。 仲仙寺での舞い合わせの後は、各家庭で舞を披露する「戸毎舞」が行われ、今年は35軒ほどを夕方までかけて回りました。