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「伊那美篶米」関東圏で販売好調

都会の消費者に評価受ける

「伊那美篶米」関東圏で販売好調

 上伊那農業協同組合(JA上伊那)と全農パールライス東日本が、04年11月に関東圏で販売している「伊那美篶米」は、1年間で300トンを売り上げるまずまずの出だしだ。
 石灰岩から流れ出る水で成長した美篶地区の米はミネラルが豊富で、全農の格付けでも特Aランクとして上伊那の他地域より高い評価を得ている。ただ、価格も引き上げてしまい、なかなか消費につながらないという問題もあった。そのためJA上伊那は、美篶の米を上伊那他地域と同じAランクで販売することで、価格を引き下げた。
 その中で、価格は抑えつつも、何とか特Aレベルの評価を生かした販売方法がないか竏窒ニ、販売促進方法を模索。全国展開するイトーヨーカドーに話を持ちかけたところ、同社の独自ブランドとして美篶の米を販売することが実現。「伊那美篶米」という名称で上質な米であることをPRし、他地域の米との差別化を図った。
 現在、伊那美篶米は、関東圏にある約100店舗で販売しており、美篶地区の出荷の約4分の1を占める。
 JA上伊那は、上伊那地域の米を「上伊那米」として東急百貨店で販売し、こちらも年間300トン以上の需要があるという。
 JA上伊那の担当者は「これまで内陸の米は、あまり高い評価を受けてこなかったが、食味向上の努力などが、消費者にも評価されてきた結果では」と話している。

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