新しい西箕輪診療所施設整備 伊那市と厚生連が基本合意
伊那市西箕輪の新しい診療所の施設整備について、伊那市とJA長野厚生連は10日、合意書を取り交わしました。 この日は伊那市役所で調印式が行われ、白鳥孝市長とJA長野厚生連の社浦康三(しゃうらこうぞう)理事長が、診療所の施設整備に関する基本合意書を取り交わしました。 合意書では、地域の医療・介護福祉の充実を目指す整備をすること、市が整備に対し補助をすることなどがうたわれています。 白鳥市長は「新しい診療所に対する地域からの期待は高い。地域のニーズに合った診療所にしていってほしい」とあいさつしました。 社浦理事長は「地域の健康と福祉について地区の要望を聞き、ニーズに合った医療施設にしていきたい」とあいさつしました。
診療内容も拡充(画像:現在の診療所)
伊那市が運営する西箕輪診療所は、赤字運営が続いていることや、医師確保が難しいことから、JA長野厚生連が運営する「富士見高原医療福祉センター」の診療所を誘致しました。 新しい診療所は、現在の診療所の向かいにある西箕輪公民館の駐車場に建設される予定です。 これまでは、一般内科の診療や問診を行っていましたが、新しい診療所では、内科に加えて小児科、神経内科、泌尿器科などの診療も行うということです。 新しい診療所を運営する富士見高原医療福祉センターの井上憲昭(いのうえかずあき)センター長は「自分たちがやりたい医療をやるのではなく、動き出してから地域の声を聞きながら、地域が必要としている医療をやっていきたい」と話していました。 富士見高原医療福祉センターによりますと、新しい診療所は5月頃に着工し、年内の完成を目指すということです。 開業は来年1月頃を見込んでいて、それに伴い現在の診療所が廃止されることになっています。