歌会始選出の小松さん作品 高遠高生が書にしたためる
高遠高校の生徒は、1月13日に皇居で開かれた「歌会始の儀」で選ばれた、伊那市高遠町の小松美佐子さんの短歌を10日、書にしたためました。 小松さんの短歌を書にするのは、高遠高校3年の内田眞恵(まえ)さんと北原紗穂(さほ)さんです。 今年度の全国書道コンクールの最高賞に選ばれている内田さんは楷書で、県書道展の特選に選ばれている北原さんは行書で短歌を書にします。 高遠高校では、地域とのつながりを大切にしようと、今回、高遠に住む小松さんの歌を書にして展示することにしました。
2人が小松さんを取材(左:内田さん、右:北原さん)
10日は、2人が小松さんの自宅を訪れ、短歌に込めた想いなどをを聞きました。 小松さんの歌は『宇宙より 帰る人待つ 広野には 引力といふ 地球のちから』です。 生徒らが、この題材を選んだ理由を聞くと小松さんは「昔から宇宙に興味があった。宇宙に行くこともすごいのに、出発した場所に帰ってくるという人智のすごさを強く感じたので」と答えていました。 取材を終えて内田さんは「これまでの人生のこと、宇宙のこと、いろんな話を聞くことができた。その想いを込められるように書にしたい」と話していました。また、北原さんは「卒業も近いので、これが高校生活最後の書になるかもしれない。想いを込めた良い書にしたい」と話していました。 高校生から取材を受けた小松さんは「どんな作品であれ、心のこもった書になればとてもうれしい」と話していました。 書の展示は、22日から信州高遠美術館で行われることになっています。