思い出深い場所で美しい風景を披露
加納恒徳さん油絵展
駒ヶ根市赤穂の加納恒徳さん(65)の油絵展が2月3日まで、八十二銀行伊那市駅前支店ロビーで開かれている。上伊那をはじめ、県内外の風景をとらえた近作11点を並べる。
雪化粧した中央アルプスが朝焼けでピンク色に染まった「朝焼けのアルプス」、稲穂が金色に輝く田園風景と遠望に仙丈ケ岳を眺める「秋の伊那谷」など、「その場所が一時輝き、感動が生まれる瞬間」(加納さん)を描いている。
加納さんは、64(昭和39)年、八十二銀行に入行。当時の伊那支店(現在の駅前支店)に配属されたため「社会人としてスタートした思い出深い場所」。今回は駅前支店からの勧めで個展が実現した。
現在は、全国規模の美術団体「一水会」に所属し、信州、伊那の両美術会会員でもある。定年後に本格的に油絵の製作に取り組み、翌年の01年に全国公募展「新世紀展」と「一水会展」、04年には「日展」に初入選。一水会展は05年まで連続入選を果たしている。
加納さんは「身近な風景で、わかりやすい絵だと思う。作品を製作するうえで励みになるので、ご覧いただきたい」と来場を呼びかけている。