伊南の3市村で出初め式
駒ヶ根市、中川村、宮田村で8日、それぞれ消防団の出初め式が開かれた。規律正しく市中を分列行進するなど伝統を重んじながら、団活動を幅広く知ってもらおうと初の試みもあった。
駒ヶ根市消防団の出初め式には、子どもたち65人が初参加。団員と一緒に市街地を行進パレードし、防災意識の向上や消防団の重要性を市民にアピールした。
参加したのは父親が消防団に入っている園児や小学生。団員と同じハッピに身を包み、JR駒ヶ根駅前から式典会場の文化センターまで歩いた。
行進の前には、伊南行政組合北消防署の消防車や救急車を駅前広場に開放。署員とふれあいながら、記念撮影する子どもたちの姿がみられた。
消防団本部では、状況をふまえて来年以降は子どもたちの参加範囲拡大も検討。理解を深めてもらうことで、将来の団員確保にもつなげたい考えだ。
式典では団員や協力団体などを表彰した。
中川村消防団の出初め式は、団員が勇壮に分列行進。式典も開き、地域防災の誓いを新たにした。
中川中学校前に集合し、文化センターまでパレード。そろった隊列で曽我逸郎村長の観閲を受けた。
式典では下平道広副団長、北島正俊第3分団長が日本消防協会長表彰を受けたのをはじめ、上伊那消防協会長表彰、団長表彰などがあった。
曽我村長は「皆さんの活動に接するたび頼もしく思う。今後も若さあふれる情熱とエネルギーに期待する」と激励。発生も危ぐされる大規模地震なども見据えて、より一層の消防団の結束も求めた。
宮田村消防団出初め式は、152人の団員が市街地を分列行進。結束して防災力を強化しようと、式典でも士気を高めた。
ラッパ隊の演奏にあわせて、JR宮田駅前から隊列を組んで行進。せせらぎ公園前で清水靖夫村長や来賓の観閲を受けた。
式典では78人の団員と第1分団を表彰。ポンプ操法の練習会場を提供した村内企業のマスダと農事組合法人ひかりに感謝をこめて表彰状を贈った。
清水村長や来賓は日ごろの消防団活動をねぎらいつつ、地域防災をより高めるために一層の協力を呼びかけた。