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3学期始まる

長谷小でだるまに目入れ 高遠小は新年の会で邦楽演奏聞く 高遠北小は書き初め張り出す

 高遠町と長谷村の4小中学校で10日、始業式があった。
 長谷小(三澤久夫校長)は、学校生活への願いや1年間の安全を祈って、だるまに目入れをした。近くのJA上伊那美和支所が毎年8体を贈っているもので、全校児童を前に、三澤校長と児童会副会長が2体に目入れ。職員室と児童玄関に置き、残りの6体を各学年の教室に飾った。
 式では、1、3、5年の代表10人が意見発表。「下級生の見本になるような生活をしたい」「友達や家族を大切にしたい」「学校を1日も休まないようにしたい」など今年の抱負を述べた。
 三澤校長はあいさつで、ある小説家と日本画家の作品や作家になるまでの歩みを紹介し、「大きな夢をもち、実現に向けて進んでほしい」と呼びかけた。
 高遠小(宮下廣規校長)は式に合わせて恒例の「新年の会」をした。伊那三曲協会を招いて、筝(こと)・尺八の演奏に耳を傾けた。
 伝統芸能に触れる機会として、地域の芸能団体に出演を依頼。近年は詩吟や剣舞などを鑑賞している。伊那三曲協会は初めて。
 曲目は、「年のはじめ」「さくら変奏曲」「飛躍」の3曲。福沢雅志世普及委員長が「新年を祝して」「高遠町が桜の名所ということもあって」「みなさんが1年間元気に躍動できるように願いを込めて」とそれぞれ選曲理由を説明し、歌を交えて演奏を披露した。
 児童たちは、日本古来の伝統楽器が奏でる和やかな音色に聞き入り、気持ちを新たに3学期をスタートさせた。
 伊那三曲協会は上伊那の学校の要望に応じて演奏披露や筝指導をする。年間で約20校を訪問し、日本音楽の普及に努めている。この日は、17回目となる伊那市の東春近小にも訪れた。
 一足早く6日に始業した高遠北小学校は10日、授業で書道を習っている3年生以上が年末年始休みに仕上げた書き初め作品をそれぞれ教室や廊下に貼り出した。20日まで展示する。
 3年はひらがなで「はつゆめ」、4年は「はるの光」、5年は「雪の正月」、6年は「希望の朝」。どれも達筆で、見ごたえある作品が並んだ。
 本年度、漢字を習い始めた4年生は、力強く書いた漢字の「光」に苦戦し、納得できるまで何十回も書き直したという児童もいた。
 女子児童の一人(10)は「全体的に難しかったけど、そのなかでもやっぱり漢字。家族に教わりながら、一生懸命書いた」と話していた。
 2年生は今年の目標を各自硬筆で記した作品を飾った。

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