上伊那で就職を 企業見学バスツアー
市町村や広域連合が一丸となって
来春大学や短大を卒業する学生を対象に、東京・名古屋発着で上伊那の企業を訪問するバスツアーが、6日と7日の2日間の日程で行われています。 午前11時、学生を乗せたバスが駒ヶ根市の天竜精機株式会社に到着しました。 天竜精機では、生産工程の自動化を図るシステムの設計から組み立てまでを一貫して行っています。 現場の生の声を聞いてもらおうと、若手社員が学生に仕事内容を説明していました。 企業見学バスツアーは、午後に開かれた上伊那地区企業説明会に合わせて企画されました。 地元就職につなげようと市町村や上伊那広域連合などは「かみいな就活プロジェクト」を立ち上げ、先月には東京と名古屋で地元企業と学生との交流会を開きました。 ツアーもその一環で、普段みることができない企業を2日間かけて見学するものです。 初日の6日は、34人の学生が参加し、伊南地区の製造業とサービス業の企業を見学しました。 バスツアーはあすも行われ、伊那地区の製造業と福祉関連の企業を見学します。
上伊那地区企業説明会 去年より40人多い参加者
伊那市のいなっせで開かれた上伊那地区企業説明会には、バスツアーに参加した学生も含め、去年より40人多い169人が参加しました。 説明会は、伊那職業安定協会が開いたもので、製造業、建設業、サービス業など、去年より4社多い64社が参加しました。 去年から企業の選考開始日が8月から6月に前倒しされたため、学生が面接までに情報を収集できる期間が短くなっています。 参加したある学生は、「地元の企業に絞って探している。他の学生を見ると焦りを感じるが、情報交換の場にもなるのでいい機会になっている」と話していました。