箕輪町福祉輸送サービス事業検討委員会設置
箕輪町は11日、福祉輸送サービス事業検討委員会を立ち上げ、事業実施要領策定に向け町役場で協議した。
福祉有償運送は、公共交通機関の利用が困難な要介護者や身体障害者ら移動制約者を対象に、安価な利用料でボランティア的にする自動車での送迎サービス。
30年ほど前からボランティアとして始まったが、「自家用自動車は有償で運送の用に供してはならない」とする道路運送法第80条の抵触が黙認されてきた。03年度、構造改革特区で10自治体が福祉有償運送を試行。04年度から、国のガイドラインにより運送主体団体は第80条の許可が必要になり、重点指導期間(準備期間)が終わる本年3月までに、許可を取得しなければならない。
町内では、第80条の許可を申請すると思われる運送主体はNPO法人など4団体の見込み。
町は事業実施要領を決めるため委員会を設置し、民生委員、町社会福祉協議会、移動困難者、地域住民、タクシー事業者、運送主体団体などの代表12人を委員に委嘱。福祉有償運送について説明し、実施要領の素案を示した。次回の会議で要領を検討する。
要領決定後は、指針などを決め運送主体団体の申請を協議する福祉有償運送協議会を設置する予定。
検討委員会の委員長は黒河内将裕さん(木下区長)、副委員長は加藤寿一郎さん(民生・児童委員協議会副会長)。任期は07年3月31日まで。