伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
165/(木)

ニュース

亜杜李会が漢詩集第四集を発刊

 漢詩を勉強する上伊那の「亜杜李(あとり)会」(竹内知巳会長、30人)はこのほど、漢詩集第四集を発刊した。
 会は86年、弥生ケ丘高校公開講座の修了生を中心にして発足。漢詩を作るグループは上伊那に一つだけで、年5回勉強会を開き、個々で作った漢詩を発表し合うほか、5年に1度ほど中国旅行に出かけている。
 発足20周年を記念する漢詩集=A5判、238ページ=は「漢詩」「対偶」「訳詩」の3部で構成し、第三集以降に会員が作った自信作を5首ずつ載せた。今回は新しい試みとして漢詩に訳詩をつけた。漢詩だけでは作者の意図することが表現できない場合が多いため、一般の人にも読みやすくした。
 題材は「天竜の四季を詠ず」「高遠賛歌」「古稀の頃」…と中国旅行、伊那谷の風景、人生の哀歓などを詠んだものが目立つ。
 指導に当たる北原領一さん(74)=伊那市=は「自分で詠みたい対象をとらえ、目に見える風景を、起承転結の転結で自分の心を詠む。言葉選びにも、それぞれの個性が出ている」と話している。
 漢詩集は150部作り、上伊那の各図書館に寄贈した。

前のページに戻る 一覧に戻る