伊那市の老舗パン屋 月日夜28日に閉店
予約はできないため店頭販売のみ
伊那市街地に店を構える創業70年の老舗パン屋「月日夜」が、28日に閉店します。 24日は、早朝から予約分のパン作りに追われていました。 月日夜代表の平澤文雄さん。 70年続くこの店を28日でたたむことを決めました。 店先の張り紙や新聞広告で閉店を知らせたところ、予約が殺到しました。 冷蔵庫はメモでいっぱいです。 注文のほとんどは、クリームチーズが入った人気商品「トライアングル」です。 取材中も次々と電話がかかってきますが、夫婦2人で作っているため、やむを得ず断ります。 昭和22年に先代の代表が東京でフルーツパーラーを始め、その後伊那に疎開し現在の場所で店を始めました。 平澤さんは、昭和45年22歳の時に店を継ぎました。 常時30種類ほどのパンを並べるために毎朝4時に起きる生活を続けてきましたが、跡継ぎがいないことから、70年の歴史に幕を下ろすことを決めました。 ここ数日は午前2時からパンを焼いています。 午前9時。予約分がほとんどのため、店頭に並ぶのは数種類だけですが、常連客は購入できてよかったと話します。 月日夜は、28日までの営業で、水曜日は定休日となっています。 現在予約は受け付けていないため、店頭販売のみということです。