【カメラリポート】 VC長野 優勝目指して新シーズン始動
日本バレーボールリーグ「Vリーグ」の2部に所属する「VC長野トライデンツ」のスタートミーティングがこのほど行われ、チームの新シーズンがスタートしました。 昨シーズン、2部に昇格したVC長野は、初参戦ながらリーグ3位という結果を残しました。 新シーズンのチームスローガンを「初志」として、昨シーズン果たせなかった2部リーグ優勝に向け決意を新たにしていました。 キャプテンの栗木勇選手は「優勝というはっきりした目標が決まったので、とにかくそこを目指して頑張りたいです」、笹川星哉監督は「プレミアリーグ(1部)昇格に向けて、選手一人ひとりの意識を変えていくシーズンにしたい。チームの土台をしっかり作って昇格を目指したいです」と話していました。
Vリーグ正式加盟から順調な船出
2015年に日本バレーボールリーグ機構「Vリーグ」の正式加盟チームとなったVC長野は去年2月、参戦1年目ながらVリーグ3部のVチャレンジリーグⅡで優勝しました。そして、2部への入れ替え戦にも勝利し、昇格を決めました。 今年1月に行われた地元での初めてのホーム戦では、2部リーグのシーズン最高となる1,200人のサポーターを前に、上位の富士通カワサキレッドスピリッツをセットカウント3対1で破りました。 試合後、笹川監督は「お客さんや中学生・小学生がたくさん来てくれた中で、勝てたこともうれしいですが、選手達が一生懸命プレーしている姿をみなさんに見てもらえたことが今後につながると思います。大満足の初ホームゲームでした」と話していました。
選手、解散、監督・・・ 笹川監督のこれまで
監督を務めるのは、伊那市出身の笹川星哉さん31歳です。 笹川さんはおよそ10年前にチームを立ち上げ、監督になるまでは自身も選手としてプレーしていました。 チームを立ち上げるきっかけになったのは、それまで所属していたクラブチームの解散という苦い経験でした。 笹川監督は当時を振り返り「今まで普通にやっていたバレーボールというものが突然なくなってしまった。『こんなことあるんだ』と思いました。ただ、企業に頼らないクラブチームとして新たなスタートをきるチャンスだと思いチームを立ち上げました。ただ、最初はサークル活動のようなものでしたけど」と話していました。
プレミア昇格、優勝、そしてその先に目指すもの
10年でチームをVリーグ2部まで導いた笹川さんは、チームと自身の目標について「今の日本のバレーボールは企業スポーツ。地方で活動するクラブチームの自分たちが活躍することで日本のバレーボールというものを変えていきたい。VC長野が日本のバレーボールを変えていけるよう頑張っていきたいです」と話していました。