若手作家作品展 伊那市出身仲田さんの「ユメ」も展示
長野県ゆかりの若手作家の美術作品が並ぶ、「トライアル・ギャラリー2017」が伊那文化会館で開かれています。 14日にはギャラリートークが行われ、作家が作品について説明しました。 会場には、県内出身の若手作家3人の日本画、映像作品などが並んでいます。 長野県にゆかりのある30代以下の若手作家に、作品展示の場を提供しようと伊那文化会館が毎年1回、開いているものです。 ギャラリートークでは、作家が自分の作品について説明し、多摩美術大学の本江邦夫教授が講評しました。 伊那市出身の仲田朝見さんは、伊那弥生ヶ丘高校を卒業後、東京の専門学校、フランスなどで美術を学び、現在は伊那市に戻り作品作りをしています。 仲田さんは、自分が寝ている時に見た夢を、色鉛筆で描いた三角形を積み重ねて表現していると説明していました。 「ユメノナカ」も仲田さんの夢を描いた作品で、メーカーの違う色鉛筆で300色使い、三角形を積み重ねて表現しています。 6枚の紙を前後にずらして天井から吊るし、夢を見るときのフワフワしたような気持ちを表現しているということです。 仲田さんは「伊那での展示は初めてで、お世話になった人たちに見てもらいたいと思っていたので、良い機会をいただけた。自分がどんな表現をしているのかを見てもらいたい」と話していました。 本江教授は「生まれ育った伊那谷の山岳風景が三角形の原点になっているのではないか」と話し、色使いや紙の使い方などを評価していました。 「トライアル・ギャラリー2017」は、21日(日)まで伊那市の伊那文化会館展示ホールで開かれています。