老舗パン屋月日夜営業再開
先月28日に閉店した伊那市西町の老舗パン屋「月日夜」は、閉店後も再開を望む声が多く寄せられたことを受け15日から営業を再開しました。 営業再開に向け12日から準備を進め、15日は、朝4時からパン作りが行われていました。 月日夜では、主人の平澤文雄さん一人で生地から菓子パンや惣菜パンを作っています。 オープン前、次々にパンが焼きあがります。 昭和22年の開業から愛されているりんごが入ったメロンパンや、15年程前に考案したクリームチーズを挟んだトライアングルが看板商品です。 これまでと同様、およそ30種類300個のパンが焼きあがるとショーケースに和子さんが並べ、午前10時にオープンしました。 次々と客が訪れ営業再開を喜んでいました。 「月日夜」は、70年にわたり営業し、後継者がいないことから先月28日に閉店しました。 しかし閉店後も営業再開を求める電話や手紙が多く寄せられ、経営する平澤さんと和子さん夫婦が、期待に答えたいと決断しました。 月日夜は、昭和22年に先代が東京でフルーツパーラーを始めその後、伊那に疎開し現在の伊那合同庁舎南側で店を始めました。 営業は、月・火・木・金曜日の午前10時から午後6時までで平澤さん夫婦は、「お客様あっての店。体が続く限り続けていきたい」と話していました。