西部地区で増加のクマ対策 熊よけ機器試験設置
ガドリオンを平沢に
伊那市は、西部地区で増加傾向にあるツキノワグマへの対策として、今年度から熊よけの機器を試験設置しています。 こちらが、今月上旬から伊那市平沢に設置されている熊よけの機器「ガドリオン」です。 地震が起きる際に発生する音を鳴らして、熊に危険を知らせるというものです。 熊はこの音を嫌がり、この機器から半径1キロメートル以内に近寄らなくなるということです。 市では、カラス対策として同様の機器を先月設置したところ、効果が出ているということです。 22日は、市役所で伊那市有害鳥獣対策協議会の総会が開かれ、ツキノワグマの捕獲状況について説明がありました。 昨年度のツキノワグマの捕獲数は、前の年度より38頭多い63頭で、うち伊那地区は56頭となっています。 近年の傾向として、人家に近い場所にも出没していることから、市ではこの機器を小沢川上流に設置し人里に降りてこないかどうかを検証するとしています。