気仙沼に伊那の桜を植樹
伊那市が復興支援として宮城県の新しい気仙沼市立病院に贈ったタカトオコヒガンザクラとシダレザクラの植樹式が24日行われました。 植樹式には伊那市から白鳥孝市長のほか桜の寄贈を提案した元市職員の北原浩一さん、シダレザクラを育てた守屋源一さん、 桜守の西村一樹さん、気仙沼市からは菅原茂市長らが出席しました。 式では白鳥市長と菅原市長、北原さんが病院前に植えられた復興のシンボルとなるタカトオコヒガンザクラに土をかけました。 桜の寄贈は東日本大震災の復興支援で平成26年から2年間、気仙沼市立病院に派遣されていた元市職員の北原さんが提案したものです。 気仙沼市は東日本大震災により1,358人が死亡または行方不明となっています。 復旧工事が進められる中、市内を流れる大川の堤防整備も行われました。 元は桜並木でしたが津波で流され残った桜も整備の際、伐採されました。 気仙沼の人たちから寂しくなったという声を聞いた北原さんは新しく建設された病院に伊那の桜を植えたいと考え今回実現しました。 新しい病院にはタカトオコヒガンザクラ2本のほかに高遠町の守屋さんが育てたシダレザクラ40本も植えられました。 贈られたタカトオコヒガンザクラは樹齢7年ということでこれまで管理してきた桜守の西村さんは「来年の春は桜が咲き、気仙沼の人たちの心をなごませてくれると思う。」と話していました。