伊藤和弌さんらが始めたローメンの日 20回の節目
伊那ローメンズクラブ加盟店が400円で提供
伊那の郷土食ローメンを考案した今は亡き伊藤和弌さんらが始めた割引サービス、ローメンの日が4日、20回の節目を迎えました。 ローメンは昭和30年代に食堂「萬里」を経営していた伊藤和弌さんとその仲間が考案したものです。 当時冷蔵庫が無く夏の暑い日は麺が日持ちしなかったため長く保存する方法として蒸し麺を開発しました。 具材として羊の肉とキャベツを入れ、中国語で炒めるという意味の「チャー」、肉の「ロー」、そして蒸し麺の「メン」を合わせてチャーローメンと名付け、いつしかローメンと呼ばれるようになりました。 伊藤さんは20年前の平成9年に飲食店の仲間を集めて伊那ローメンズクラブを立ち上げ初代会長となり蒸し麺の語呂合わせで6月4日をローメンの日に制定するなどその普及に力をいれてきました。 伊藤さんは平成19年に亡くなりましたがクラブのメンバーがその遺志を継ぎ郷土食を伝えています。
今のクラブ会長の唐澤正也さんは和弌さんの言葉で味に自信を持つようになった
20回目のローメンの日を迎えた4日クラブ加盟店28店舗は通常価格より安い400円で提供しました。 伊那市上牧の日本料理あすなろの経営者で今のクラブ会長の唐澤正也さんは伊藤さんに指導を仰ぎローメンづくりに取り組んできたと話します。
正木金内衛さんは和弌さんの一番弟子
伊那市美篶の食堂「萬楽」もお昼どきには多くの人で賑わっていました。 ここの経営者でクラブの2代目会長を務めた正木金内衛さんは伊藤さんの一番弟子です。
半世紀以上にわたり愛されているローメン
昭和30年代、伊那の地に誕生したローメンは半世紀以上にわたり郷土食として愛され続けています。