狐島区 1,000年に1度の水害から生命を守る訓練
天竜川左岸に位置する伊那市の狐島区は、1,000年に1度の水害の危険から生命を守るための訓練を、11日に行いました。 防災無線で水害による避難指示が発令されると、区民の避難が始まりました。 平屋のアパートに住む山浦博昭さん家族4人は、近所の家の2階に避難しました。 所変わってこちらは、区長の北澤健さん宅です。 高齢の母、千里さんを背負って2階へ避難します。 近所の人も駆けつけ、避難を手伝います。 その後、狐島第一公民館に水害対策本部が設置され、区の役員が集まり被害状況を収集し、現状を確認しました。 天竜川左岸に位置する狐島区は、去年国が公表した天竜川の氾濫区域の見直しで「1,000年に1度の規模で豪雨に見舞われた場合、最大で4メートルの浸水被害を受ける」と予想されています。 今回の訓練は、建物の上階に逃げる「垂直避難」に重点を置いて行われました。 区では、訓練の参加状況を把握するため全戸にアンケートを実施し、今後の課題などを検討するとしています。