西春近北小学校と東部中学校 遠隔授業で地質学ぶ
テレビ会議で小学生が中学生に質問
学校近くから採取した火山灰に興味を持ち地質について学習している伊那市の西春近北小学校の児童は、同じく地質について学習している東部中学校の生徒に教えてもらおうと、インターネットのテレビ会議システムを使った遠隔合同授業を14日に行いました。 西春近北小学校の理科室に5年さくら組の児童31人が集まりました。 東部中学校の教室とインターネットのテレビ会議システムを使って遠隔合同授業が行われました。 5年さくら組では、学校近くの沢から採取した火山灰を顕微鏡で観察したところ、東部中学校でみつかった火山灰と良く似ている事がわかりました。 10万年前の御嶽山の噴火で出た「PM1(ピーエムワン)」と呼ばれる火山灰の種類とみられる事から、東部中学校で確認されている「PM1」と同じものか見てもらう事にしました。
東部中学校の教室です。 2年7組の生徒34人は、1年生から地質について学習していて遠隔授業に向けて、小学生に解りやすく伝えようとグループに分かれまとめました。 東部中学校には、敷地内に、御嶽山の噴火で積もった地層を確認できる露頭があります。 この写真は東部中学校の地層です。 3つの地層を見ることができます。このうちのひとつが「PM1」です。 中学生は小学校から送られてきた写真を確認し、スポンジ状のガラスや繊維状のガラス、黒雲母などが確認できる事から、同じ「PM1」であると結論づけました。 この結論を聞き西春近北小の児童は中学生に質問していました。 伊那市では、平成27年度からインターネットのテレビ会議システムを活用した遠隔合同授業を行って、小学校と中学校が合同で授業を行うのは今回が初めてです。 今回の授業では同じPM1と結論付けられましたが異なる点も確認されています。 その答えがこの日、導き出せなかったため、今後それぞれの課題として学習を進めていくという事です。